高校の時の彼女は、
向こうから告白してきた。
だから、ひどい奴だけど、
あんまり好きじゃなかった。
…――――――――
「蓮太が女の子の事で
悩んでため息つく時は、
大体は自分が好きなときだよ?」
「でも、小麦ちゃん高校生だぜ?」
「4歳しか離れてないじゃない。
歳なんて関係ないよ!」
こう言ってる甘利を見て、
俺は確信した。
「…ふーん、そういう事か。」
「な、なに?
あたし何か言った?」
コイツ、
小麦ちゃんが言ってた通り、
紬くんが好きだな。
「別に、なんでも。
じゃ、俺部屋行くわ。」
俺は逃げるように立ち去った
後ろで甘利が、
「ちょっと!何なのよ!
バカ蓮太!」
って言ってることは気にせずに。
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