「じゃー、料理は小麦が作ってくれると言うことで」
……は?
何言ってんだ、このバカ兄貴。
「………何言ってんの?」
「だから、小麦が作ってくれるって。」
「私、言ってないし…」
「聞いてないし」
お兄ちゃんはニヤニヤしてる。
「私、料理できないもん!」
新のクッキーだって
徹夜だったのに……
「そんなんじゃ嫁に行けねーぞー」
「いいじゃん!
小麦ちゃん作ってよ!」
慶ちゃんまで……
「そういえば、あたし、
小麦ちゃんの料理食べたことないかも……ねぇ蓮太?」
「うん。確かに…」
甘利ちゃんに蓮さんまで……
「じゃあ、小麦!期待してるぞ!」
………そんなぁ……
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