「………ん……」 気が付くと、辺りは真っ暗だった。 「私、寝てたんだ……」 制服も髪もぐちゃぐちゃだ。 私はスウェットに赤いパーカーを羽織り、下に下りる。 下に下りると、 父さんとお兄ちゃんと 甘利ちゃんと慶くんが テレビを見ていた。 「お、おはよう!小麦!」 お兄ちゃんにおはようと 言われたけど、 目が覚めてない私は 「ん」 としか言わなかった。 よくよく考えると、 この状況って複雑…… .