「小麦ちゃん!やったじゃん!」
普通に立っていた
小麦だった。
「やった!」
小麦に拍手が上がる。
「やったじゃん、小麦!」
俺は小麦の所にいく。
「うん!
これで試験に受かるね!」
試験?
「なんで?」
「だって……」
と小麦は少し悪戯っぽく
笑いながら、
「私の夢が叶ったら
結婚するんでしょ?」
あ、
そういう事か。
「そうだな。」
「私も、もうすぐ
“大野小麦”かぁー。」
その小麦の言葉に
なぜか照れる俺。
「なに、顔赤くなってんの?」
「ったく」
――――――チュッ
「可愛すぎるんだよ…」
二人して真っ赤になる。
「蓮?」
「え……」
小麦は俺のネクタイを引っ張り
少し背伸びをして
俺にキスをした。
「幸せにしてね?」
俺は頷く
「当たりまえだろ?」
小麦が前電車で言って夢、
俺が絶対叶えてやる。」
そう言うと小麦は少し
不思議そうな顔をした。
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