私の家に住みませんか?【完】






4年振りに二人で歩く道は
なんだか新鮮だった。




「いきなり帰ってくるから
 びっくりしたじゃん。」


私はちょっと不機嫌だ。

連絡くらいくれても
いいのに。


おかげで服装は
超ダサい…………




「驚かせたかったんだ。

 そしたら泣くんだもん小麦。」




「びっくりしたんだって!

 幻覚かと思ったよ!」





蓮さんは私を見る。




「なに?」




やっぱりダサかった?





「小麦、

 ……美人になったな。」


蓮さんはちょっと恥ずかしそうに言う。



私は顔が赤くなる。





「………ありがとう…」



美人なんて
初めて言われた。



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