衝撃の事実を知ってしまった夜。


私は縁側で黄昏れていた。




「………小麦ちゃん?」


「蓮さん!まだ起きてたの?」


「小麦ちゃんこそ。
どうしたの?ぼー、として」



蓮さんは私の隣に座る。


並んで座るのにドキドキしてしまう。


不思議な感じ…。



「そういえば、
紬くん帰ってきたんだってね?」


慶が言ってた、と笑う蓮さん。



「なんか、色々あったみたい」


「ふぅん」


色々については、気を遣ってくれて聞いてこなかった




「ねぇ、蓮さん」


「なに?」


「……慶くんの好きな人、知ってますか?」


「あぁ、甘利だろ?

あいつ解りやすいよな」


くすっと笑う。



「甘利ちゃん………


紬の事が好きみたいで



本人に聞いた訳じゃないけど…」



「あー…
まぁ、紬くんは甘利の好きそうなタイプだな。」



そういえば、蓮さんと甘利ちゃんって
幼なじみだっけ?


確か、慶くんに聞いた。



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