「大野くん」 「お久しぶりです。教授。」 俺は頭を下げる。 「大野くんの研究が高く評 価された。 大学側としては、次の研 究生に君を推薦したいと 考えている。 どうかね。私と一緒に北 海道に行ってもらいたい。」 研究生に、俺が? 北海道………遠い…。 「……本当に俺が……?」 「あぁ。 来週末までに答えを出し てくれ。 いきなり押しかけて済ま なかった。」 そういうと教授は帰ってった。 .