待ち時間は、
緊張しっぱなし…
蓮さんにもだし
ジェットコースターにもだし…
「小麦、大丈夫?」
「あ、はい!」
心配をかけてしまった…
「あのさぁー、ずっと
気になってたんだけど…」
「何がですか?」
「敬語……やめない?」
え………
いきなり言われてびっくり…
「あ、嫌……ですか?」
「うん、嫌だ」
蓮さんは笑いながら言う。
またドキッとする。
「……じゃあ、
やめま……る」
「やめまるって!」
と爆笑された。
「ちょっ、
笑わないでよ!」
「だって…おもしれー!」
「やめまるって」っと
ずっと笑ってる蓮さん。
「蓮さんって……
良く笑いますね。」
こんなに笑う人だとは
思わなかった。
「そうかな?
小麦の前だけだよ。」
「え……」
また笑顔でさらっと…
私ばっかドキドキしてる…
「蓮さん……?」
「なに?」
「私のこと………
好き?」
聞いちゃった。
聞いた自分が恥ずかしい…。
「ばぁーか」
と、デコピンをされる
「当たり前だろ?
きっと
小麦より好きな気持ちは
大きいよ?」
「…………。」
何も言えなくなる…
「私だって
大好きですもん…」
顔見て言えないけど…
「ありがと」
と蓮さんは言うと
私の頭にこっそりキスを落とす。
そんな蓮さんが
またもっと好きになる。
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