私の家に住みませんか?【完】






中は家族連れやら
カップルやらで混んでいた。




「混んでるね。」


「ですね。」



どの乗り物も1時間待ちは普通。




「小麦は何乗りたい?」



「えーと……


 あれ!」



私は目に入った空いてそうなやつを指差した。




「いいよ!行こうか!」



蓮さんに手を引かれる。

また、ドキッとする。




待ち時間は短くて
すぐに乗れた。





「あんま面白くなかったね」



「ですね……」




微妙な沈黙……





「……うーん
 やっぱ、列ぶやつは楽しそうだね…」



蓮さんがこの遊園地で
一番大きいジェットコースターを見る。




「いきましょう!蓮さん!」



私は蓮さんの手を握る。





「遊園地は列ばないと
 始まりません!」



とか、言いつつ、
ジェットコースター乗れないんだよな…私…。



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