私は一瞬時間が
止まったのかと思った。




「………え……」





   ・・
「……小麦の過去聞いて、
 もっと傍にいたいと思った。」




今、小麦って……






「だから、
 傍にいさせてください」





うそ………

蓮さんが私を?



夢みたい………







「……………ヒック」



嬉しくて涙が出てくる。




「え?何か俺言った?」








私は蓮さんに抱き着いた。






「うわぁ」




蓮さんがバランスを崩す




「私も大好きです…


 大好きで大好きで堪らない…」





ずっと抱き着きたかった。






蓮さんはギュッと
抱きしめてくれた。



私もギュッと抱きしめる。





「……小麦」




耳元で私の名前を呼ぶ。

私は赤くなる。







蓮さんは私から体を離し、
私に優しくキスをした。



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