「俺ね、
 中学ん時、すげぇ好きなやつがいたんだ。」



あ、さっき礼美ちゃんが
言ってた振られた人か…




「その人と付き合えた。」



「そうなんですか!?」



私はてっきり振られて
終ったのかと思ってた。




「でも、向こうは
 俺の事好きじゃなかった。」




こんなに悲しそうな声をした
蓮さんを聞いたことなかった。




「その時俺、
 好きなやつ作らないって決めた。」





やっぱ、
告白するまえに振られた…

やばい……
また泣きそう……




私は蓮さんに背中を向ける。







「でも……

 もう、我慢すんのやめる…」





小麦ちゃんと呼ばれて
私は振り返る。





蓮さんは起き上がって、



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