気付いたら、
小麦ん家の前にいた。
小麦の好きな奴に
アイツの過去を教えねーと、
アイツ一生話さない。
これを、世の人は
お節介と呼ぶんだろう。
小麦が帰ってくるまえに
話さないと……
つーか、
小麦の好きな奴の顔知らねぇ…
「……あのー」
「はい!」
そこには、
美人なお姉さんが立っていた。
ポロシャツにジーンズで
髪はだんごにしてある
「どちら様?」
「あ、おっ…僕
小麦の友人で、天野って
言います。」
「あぁー!
小麦ちゃんならまだいないけど…」
それは知ってる。
「いや、小麦に話がでは
なくて…」
「あの、天野何くん?」
「え?」
いきなり
目の前の美人なお姉さんに
名前を聞かれた。
「アラタです」
すると、お姉さんは
玄関のドアを開けて、
「レンター、お客さん!」
レンタ?誰?
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