誰よりもきっと、愛しているけど…

「信じられない?」

私を囲んで、先輩たち、同級生が笑ってる。
「じゃじゃん!関東大会優勝!賞状とトロフィー!」

田島っちが目の前に出したのは夢にもみた、関東大会優勝の賞状とトロフィーだった。賞状には私の名前が刻まれて…。

長年の優勝の夢が叶ったのだ。
「嘘…えー!?信じられないよ?!」
クスクスクスクス、皆で私を見て笑う。
「まぁ、後輩に越されるほど、辛いことはないけど。」
篠原先輩が笑う。
ほとんどの先輩がいる中、1人、居ない先輩がいる。
「加藤先輩が…居ない…」
そう。今まで、この高校のエース、加藤小百合先輩が居ない。

皆のいう、天才加藤。いや…加藤小百合先輩。が居ないなんて…
首をすくめると、篠原先輩が口を開いた。