薬指のダイヤ


「もしもらえたとしても…

こんな汚ねぇ愛なんて…

ほしくねぇだろ??」

あたしだったら…

絶対に欲しくない。

「璃麻……」

「それでも…やんのか??」

「やるよ」

は…??

「お前っ…」

「俺は仲間なんて

愛したいなんて思ったことはない。

ここに居る奴らは…

すべて未来の希望を

失った奴らだ」

その言葉を聞いた周りの奴らは

持っていた鉄パイプを

勢いよく振り上げた。

「璃麻っ‼‼」

それでもあたしは

その場から動こうとしない。

「そんなら…」

「なんだ??榛原」