しばらくの間、莉久とは音信不通になっていた。
口も聞いていなかった。
そんなある放課後、莉久に教室で待っているように言われた。
私は一人、教室に居た。
ガラッ
莉久が入って来た。
「莉久…。」
私は微笑んだ。
だけどその顔はすぐに曇った。
莉久の隣には、唯が居たからだ。
「え…?」
私は莉久に謝られるかと思っていた。
だが莉久は、耳を疑うようなことを言った。
「唯イジメてんのか?」
「…え?」
「浮気したのは悪かった。だけど俺は、唯が好きなんだ!」
「…莉久?何言ってんの?」
「唯をイジメたら許さねーから。」
莉久と唯は手を繋いで教室を出ようとした。
「待って!」
私は莉久に縋り付いていた。
「離せ。麻実、俺はお前を許さない。」
プツン
私の中で、何かが切れた。
「じゃ…」
ガンッ
私は莉久の頭に向かって机を振り上げた。
ガンッガンッガンッ
何度も何度も机を振り落とした。
「麻実…辞め…」
莉久は私の腕を掴んだ。
だけどすぐに振り払えた。
いつもの何倍、何十倍も力を出していた。
莉久は何も話さなくなった。



