「麻実」 聞こえるか聞こえないかくらいの声で 莉久が囁いた そして私は莉久に腕を引かれ、教室を出た そして走った。 誰かが追いかけて来るかもしれない 必死で、必死で... 着いた場所は 何かの準備室 私は転校生じゃないのに こんな教室、知らない 「ここ、どこ?」 「誰も来ない、誰も使わない空き教室だ」 今、何時だろ? 今ってホームルーム中だっけ? あれ、こんだけ騒いでたら隣のクラスや先生が2年3組に来るはずなのに...