《今ね、打ち合わせの途中だったの!!》


お互いの顔が見れる位置までやってくると実早が嬉しそうに微笑んだ。


「仕事しようよ…」


全く実早は…。


《休憩中なのぉ!!》


呆れていると実早は怒ったように顔を膨らませた。


《もうすぐ終わるの!!それまでそこで待ってて?》


僕はゆっくり首を横に振った。


実早は残念そうに肩を落とした。


そんな実早に僕は言葉を紡ぎだす。


「僕が…」


実早が不思議そうに首を傾げる。


「迎えに行くよ―…」


そう言うと実早は輝くような笑顔になった。








ブラウン管越しじゃない…


君の所に…


すぐにだって会いに行くよ――…。



【END】