楽しかったのか、楽しくなかったのかよく分からない。

でも、ちゃらちゃらしているだけではないって所は少し見直した。

それからも、伸二からの連絡は頻繁にきた。

遊びにも行った。

認めるのはイヤだったけど伸二の明るさに救われた日もあった。

私の過去の話もした。

私は16歳の時に、
両親を事故で亡くし、妹と二人で親戚中をたらい回しにされて、最後の家では
伯父さんにレイプされそうになった。

「養ってやってるんだから」
という理由で。

意味が分からない。

迷惑なら、
関わらなければいい
面倒なんて見なければいい

逆らったからか、
それから直ぐに施設に入れられた。

施設での生活は
私達姉妹にとっては、天国に値すると言っても過言ではなかった。

誰に気を遣う事もなく、自分の身の心配もしなくていいのだから…

この時だ。
あの言葉を言ったのは…


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