同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~

「彼と私は、同じ家に住んでいます」


 私がそう言うと、三島さんは首を捻りながら「と言いますと……?」と言った。

 今のって、誤解を招く言い方だったかしら。私と陸が夫婦とか、同棲してる、みたいな?

 きゃっ。

 なんて、妄想してはしゃいでる場合じゃないでしょ、自分!


「彼は私の家に下宿してるんです」


 そう言い直すと、「ああ、なるほど……」と三島さんは納得してくれた。そして、


「彼はどんな男ですか?」

 と聞いてきた。

 陸はどんな男かね……。うーん、どうなんだろう。


「それが……彼は家に来てまだ日が浅いので、私もよくは知らないんです」


 そう答えるしかなかった。