同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~

「なんでこれが目印だって、知ってるのよ?」


「さあ、なんでだと思う?」


「もしかして……私の心を読んだとか?」


「ば、バカ言ってんじゃねえよ。俺はエスパーじゃない」


「じゃあ……推理?」


「俺は名探偵じゃない」


「だったら、どうして?」


「おまえ、頭悪いな」


「う、うるさい!」


 陸はコップの水を一口飲むと、ふーっと息を吐いて話を続けた。


「その水色の封筒が目印だって事、誰が知ってる? 正確に言えば、誰と誰が知ってるんだ?」


「それはもちろん、私と紅葉ちゃんの二人よ?」