同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~

「なんであんたが知ってるのよ?」


「あ、いや、想像だよ。怒ってないんじゃねえかなあ、って……」


「嘘だ。今の言い方は想像じゃない。断定的だった。何で知ってるのか、白状しなさいよ!」


 そう言ってキッと睨み付けると、陸は観念したようで、


「わ、わかった、白状するよ。実はなっちゃんからメールが来たんだ」


 と言った。


「いつ?」


「水族館にいる時」


 ああ。そう言えば陸、水族館でちょくちょく携帯をいじってた。


「なんで私に黙ってたのよ?」


「それはちょっと……」


 なぜか陸は、言いにくそうに口ごもった。


「“ちょっと”何よ?」


「恥ずかしい会話だったんで……」