同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~

 陸の、グリーンにもグレーにも見える不思議な色の瞳に、私はまたしても吸い込まれそうな気がした。


 なんか、陸にまたキスされそう……。というか、私からキスをしてしまいそう。そう思っていたら、


チュッ


 という音と共に、陸の柔らかい唇が私のに触れた。ほんの一瞬ではあったけど。


「な、何すんのよ!」


「え? 朝の挨拶、かな」


「何が挨拶よ! 外人でもあるまいし……」


「俺、半分外人だから」


 ああ、そうだったわね。って、納得してる場合じゃな~い!