2階に上がった私は、自分の部屋を通り過ぎて陸の部屋の前に行った。庭に陸の車があったから、陸は今この部屋にいるはずだ。
私は陸と例の彼女、つまり三島さんの奥さんとの事を話し合おうと思う。
ドアをノックしようと拳を上げた。が、ちょっと待って。どう話を切り出せばいいんだろう?
夏姉から噂を聞いたところから、有りのままに?
ううん、それはダメだ。そうすると、噂を気にした私が、会社を抜け出してあのマンションの前まで行った事を言わないといけない。そこまで私が陸の事を気にしてるなんて、陸に思われたくない……
そうだ。今朝の話からすればいいんじゃない?
つまり、三島さんから声を掛けられ、それで私は陸と三島さんの奥さんとの事を知ったのだと。よし、それで行こう。
再び拳を上げ、ドアをノックしようとして、それをまた私はとどまった。ある事に気付いたから。
ダメだわ。それでは三島さんが私に声を掛けた理由を説明出来ない。三島さんが私に声を掛けたのは、昨日の目撃を共有したからなわけで……
どうしようかなあ、と思っていたら、
「もう、じれったいなあ」
という声が聞こえた。
私は陸と例の彼女、つまり三島さんの奥さんとの事を話し合おうと思う。
ドアをノックしようと拳を上げた。が、ちょっと待って。どう話を切り出せばいいんだろう?
夏姉から噂を聞いたところから、有りのままに?
ううん、それはダメだ。そうすると、噂を気にした私が、会社を抜け出してあのマンションの前まで行った事を言わないといけない。そこまで私が陸の事を気にしてるなんて、陸に思われたくない……
そうだ。今朝の話からすればいいんじゃない?
つまり、三島さんから声を掛けられ、それで私は陸と三島さんの奥さんとの事を知ったのだと。よし、それで行こう。
再び拳を上げ、ドアをノックしようとして、それをまた私はとどまった。ある事に気付いたから。
ダメだわ。それでは三島さんが私に声を掛けた理由を説明出来ない。三島さんが私に声を掛けたのは、昨日の目撃を共有したからなわけで……
どうしようかなあ、と思っていたら、
「もう、じれったいなあ」
という声が聞こえた。



