「うち、付き合うかも。」
私の頭は、一瞬で真っ白になった。

ーーどうして?
ーーーなんで? 

私じゃダメなんだ。

「えー?!本当に?」
「まさか、美紀に限ってそんなこと…ねぇ」
「で?お相手は?」

私は心底ビックリしていた。
…まさか美紀に先を越されるとは思ってもみなかったから…。

「4組の森 健斗って人ー。」

「誰かしらんけど、おめでとう!」
「だねぇ。おめっとさん」

「ありがとう!」

何でだろう。
素直に喜べない。

「お、おめでとう。」


なんで?
なんで私じゃダメなの?

教えてよ…。
どうして私じゃなくて美紀なの?

健斗…