そもそもこんなヤツ隣のクラスにいたか?
俺の通う高校は金髪さえ許されるゆるい学校だ。
化粧、着くずし当たり前で八咲の改造もしていないキチンとした制服は珍しい。
いたらきっとある意味目立つはずだ。
小さいし。
「嘘だろ?」
「嘘じゃないもんッ!!」
また泣き出しそうな顔になる。
女性の涙に流される方ではないのだが、八咲の涙には敵わない。
瞬時に悟った。
「わ、分かったから。」
「分かってない!!悠は何も分かってない。」
八咲の言い方に俺は動揺する。
何か知らぬ間にやってしまったのか?
「悠は周りなんて興味ないんだ!!」
「え?」
八咲は何の話をしているんだろう。
俺には理解不能。
さっぱりなんだけど、八咲の言葉が俺を不安にさせる。
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