もちろん卑怯な事をした結衣に俺は抗議した。しかし結衣は、ケロッとした顔をし、まるで反省の色がなかった。


 こいつは……とんでもない悪女だ。

 この時から俺には結衣が、醜くおぞましい悪女にしか見えなくなった。


 遥に謝罪と説明をしたかったが、メールも通話も着信を拒否されてしまった。

 遥は実家に住んでいたが、その実家まで行くと、父親が出て俺は顔を殴られてしまった。


 そして、二度と娘に近付くなと言われた。もしシツコクするなら、ストーカーとして警察に通報すると言われてしまった。


 俺は絶望の中、結衣という悪女への復讐を決意した。

 そんなに俺がほしいなら、結婚してやるよ。その代わり、ジワジワとおまえに復讐するから、覚悟しろ。