さすがにこれはやり過ぎだ。俺は結衣という悪女をとことん虐めるつもりだが、それは精神的に追い詰めるだけで、体を傷つけるつもりはなかった。


 結衣はよほど痛かったのか、俺に背を向け、うずくまってシクシク泣いていた。


「すまん。悪かった」


 不本意だが、俺は結衣に謝罪した。

 かなり後になって知ったのだが、結衣はこの時までバージンだったらしい。あんな事をした女だけに、俺はそうとは全く気付かなかった。