「お前等も分かってんだろ?」


二人の目を見ながらそう言った。

グッと苦虫を噛んだような顔になった。




「俺は・・・・・紅蓮を捨てられない」




少しの沈黙の後、そう言った雅。

雅の目に迷いは無かった。宮も少なからずそう考えて居たんだろう。あまり驚かなかった。


「俺もです・・・・・妹だろうと、俺等の誇りを傷つけは、させません」



宮もそう雅に続いて言った。


俺は頷いた。




なあ、あげは?



お前はなぜ蝶龍の地獄姫なんだ?



なぜ紅蓮ではイケナイ?



お前の考えてることがわからない



だが、紅蓮をあまり舐めるなよ?




俺等はもう手加減しない



じゃあな、あげは・・・・―――――




ー彰SIDEー