「姉さんの前って事は、 伝説の紅龍姫ークリュウキーの・・・・・?」 「そう、真白柚―マシロユズーよ」 「姉さんはその荒れていたときに、その人に会ったの?」 「ええ。あの日は雨だったわ・・・・」 ―――――――――――― あの日は激しい雨が降っている日だった。 私は由樹と共に巡回の為、車で繁華街を廻っていた。 「雨が強いね」 「・・・・そうね。こんな中喧嘩するバカが居れば見てみたいくらい」 この頃と言っても、中1から私はこんな喋り方だった。そして冷めていた。