†蝶龍†―2―


そして私の横に傘下の確認を終えた由樹が来た。

これがいつもの私達の並び順。私達が降りてきたことによってザワザワしていた倉庫が一瞬で静まり返った。


蝶龍の面子はコバルトブルーの特攻服に身を包んでいる。

天龍の面子は露草(ツユクサ)色の特攻服に身を包んでいる。

その他にも紫や蜂蜜色の特攻服の族の所もある。

面子全員が私達のほうを真剣に見ている。でもその瞳の奥にはこの暴走を楽しみにしているのが見えている。

そんな皆をみて、フッと笑いが漏れた。そして私は宣言する。

「皆―――長い間姿暗ましてごめんな。私を探してくれてたこと、知ってたよ。私は逃げた。でも、どうしてもここが好きで、皆が大切でやっぱり戻ってきた。だからここに宣言する。

世界No.1暴走族 四龍連合

蝶龍18代目総長 来栖あげは

今、ここに再び復活する!!」

そう叫んだと同時に

ウオォォオオォオオ!!!

と言う声が倉庫に響いた・・・・ーー