由香利の、声だった。 あげははびくっと肩を震わせた。 「あげは・・・・・あげは・・・」 由香利はあげはを呼び続ける。 あげははその度にビクッと肩を震わせる。 「あ、あああ、あー、出て、きて」 そう言った瞬間、あげはは瞳を閉じ開いた。 ・・・・こいつ、誰だ。 あげはじゃない。雰囲気がまるで違う。 こいつは、危険だ。 ぞっとする様な、冷たい雰囲気 その瞳には深く暗い闇が潜んでいる こいつが、〝あー〟・・・・・ ー紫苑SIDEー