この腕は……
このぬくもりは……


寂しさを埋めるための、ただの虚像。


私が心の底から求めるものではなく、客観的に俯瞰で感じるぬくもりと安心。


そんなことは、嫌というほど……。


自分自身が一番よくわかっている。


でも……。


私はもうここから抜け出せない。


抜けだす術がわからない。


私が本当に欲しいものは、誰もくれない。