【完】7日間の恋







「莉緒が…俺の探し物だからだよ」


「え…」


出会った時の記憶が、

頭を過る。



『すっげぇ大切な…探し物』




「昔の俺はさ、なんにもわかんなかったんだ。
家族の愛情も、正しい事も、悪い事も。

でも…今になって、わかる。

向こうには俺の声は届かない。

だけど、向こうの声は、俺に届く。

兄貴の泣き声も、万引きした店の人の悲しそうな声も、

ダチの寂しそうに語る声も。


全部…聞きたくない事まで、耳に届くんだ」


あたしにはわからない。

それが…

どんなに悲しいのか。

だけど…


光の姿を見れば、


どれだけ悲しいのか…

わかるよ。