「莉緒が…俺の探し物だからだよ」
「え…」
出会った時の記憶が、
頭を過る。
『すっげぇ大切な…探し物』
「昔の俺はさ、なんにもわかんなかったんだ。
家族の愛情も、正しい事も、悪い事も。
でも…今になって、わかる。
向こうには俺の声は届かない。
だけど、向こうの声は、俺に届く。
兄貴の泣き声も、万引きした店の人の悲しそうな声も、
ダチの寂しそうに語る声も。
全部…聞きたくない事まで、耳に届くんだ」
あたしにはわからない。
それが…
どんなに悲しいのか。
だけど…
光の姿を見れば、
どれだけ悲しいのか…
わかるよ。

