* 俺様な先輩 *





それでも


あたしは先輩が好きだよ






「ちょっと詩織〜!」


「んわっ、華音!?」





いきなりグッと腕を引かれ


後ろに思いっきり倒れそうになったのを


必死でこらえた。





「遅いよ〜!何してたの?」


「あ、ごめん…屋上行ったら寝ちゃってて……」





口を尖らせて、不満そうな顔をする華音に


申し訳なくなった。




熱くなってきている体が


バレないようにしないと…


新垣くんにもバレたくらいなら


華音なら確実にわかってしまう。