それでも あたしは先輩が好きだよ 「ちょっと詩織〜!」 「んわっ、華音!?」 いきなりグッと腕を引かれ 後ろに思いっきり倒れそうになったのを 必死でこらえた。 「遅いよ〜!何してたの?」 「あ、ごめん…屋上行ったら寝ちゃってて……」 口を尖らせて、不満そうな顔をする華音に 申し訳なくなった。 熱くなってきている体が バレないようにしないと… 新垣くんにもバレたくらいなら 華音なら確実にわかってしまう。