「よっ、元気……じゃなさそうだな」 そう言いながらあたしを 覗き込みながら、 手を伸ばしてくる。 ふわっとその手があたしの おでこに当たる 「熱あるじゃん」 「そっそうかな…?」 私を疑いの目で見る新垣くんに、 少しだけ冷や汗が流れた。 だって、保健室に連れて行かれて 帰る なんて、嫌だもん。 「あるって。保健室行こ?」 「や……大丈夫だから!!」