「うわっ!!」 熱でボーっとしていたのもあって あたしは階段を踏み外して バランスを崩した ……痛くない…? すると横で声が聞こえた 「大丈夫?」 「え、あ…ハイ」 スカートについたホコリを はらいながら顔を上げた 「あ…新垣くん…」 目の前に立っていて あたしを支えているのは 同じクラスの 新垣大貴【アラガキ ダイキ】だった。