* 俺様な先輩 *






「うわっ!!」




熱でボーっとしていたのもあって


あたしは階段を踏み外して


バランスを崩した




……痛くない…?




すると横で声が聞こえた





「大丈夫?」


「え、あ…ハイ」




スカートについたホコリを


はらいながら顔を上げた





「あ…新垣くん…」





目の前に立っていて


あたしを支えているのは


同じクラスの


新垣大貴【アラガキ ダイキ】だった。