* 俺様な先輩 *






今までとまったく違う女。


……調子狂う、し。




しばらく歩くと詩織は急に止まって


そこから見える家を指差した。




「ココ…です」





ふーん。


ここなんだ。


俺んちから結構遠い。


詩織の家は………


俺の暗記力で道は覚えた。






詩織に『じゃあまたな』とだけ言って別れた




……寒っ。


さっきまでこんなに寒かったか?




心に穴ができたみたいだ


ふと別れたくない


と思ってしまった。