はぁ…………っ 緊張して…いつもより、もっと ドキドキした “詩織” その先輩の声が頭から離れない さっきまで泣いていたはずなのに いつの間にか笑っていた いや、ニヤニヤしていた方が正しいかも 「あたしも行かなくちゃ」 重いかばんを持って立ち上がる 授業には間に合わないかもしれない でもそんなこと どうでもよくなるくらい あたしは今、幸せなんだって。 ・ ・ ・ 「遅刻ですね」 「…………ハイ」 教室に行けばすぐさま現実に逆戻り