無理やり立たされて
屋上を出る。
あ、荷物。
教室だよ。
「先輩、荷物が……」
「なんだっけ、華音?
あいつにメールしとけば?」
……教室に寄るとゆー概念はないんだ?
また何か華音に言われそー。
ま、いっか。
そのときは、そのときだよね!
「先輩、一つ聞いていい?」
「またかよ」
靴に履き替えながら言う。
「何で屋上にいたの?」
「……亮介に言われたんだよ
いいことあるから屋上行けって。
そしたら、こーなった」
そしたら、こーなったって…
でもそれは先輩にとって
いいことだったんだよね?
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