* 俺様な先輩 *






無理やり立たされて


屋上を出る。




あ、荷物。


教室だよ。





「先輩、荷物が……」


「なんだっけ、華音?

 あいつにメールしとけば?」




……教室に寄るとゆー概念はないんだ?


また何か華音に言われそー。




ま、いっか。


そのときは、そのときだよね!




「先輩、一つ聞いていい?」


「またかよ」





靴に履き替えながら言う。





「何で屋上にいたの?」


「……亮介に言われたんだよ

 いいことあるから屋上行けって。

 そしたら、こーなった」





そしたら、こーなったって…




でもそれは先輩にとって


いいことだったんだよね?