少なくとも俺、お前よりは
イイ顔してんぞ?
亮介も亮介でいいけど。
「どんよりしすぎっつってんの
別れた女のこと考えるなんて
お前らしくねーな」
俺の前の席に座って
飲みかけのジュースを飲むと
エラソーに足を組んだ。
「さっき屋上で詩織ちゃん見たけど
遥人とおんなじ顔してた」
「……あっそ」
「バカだよなぁ、お前ら。
復縁でもすれば?」
ふはっ!と笑うとジュースの紙パックを
ゴミ箱に投げ入れた。
何が言いたいんだよ、コイツ。
詩織は新垣が好きなんだし
俺が今更グチグチ言ったって
ウザがられるだけだろ。

