「どしたの、華音」
恐る恐る電話に出る
悪いことじゃないといいけど……
《ちょっと詩織ーっ!!電話こないんですけど!?》
………って思ったあたしがバカでした!!
超大きい声に
一旦ケータイを耳から離す
「華音……うるさいって」
《ごめぇん!だけど電話、遅いからぁ〜》
そう言うと《こっちからかけちゃった☆》
と☆までついて
のんきな声が聞こえてきた
《隠し事はナシ、だからね!》
その声が聞こえて
なんだかもう、考えてるのが
馬鹿らしくなってきた
「わかったから……そのテンションどうにかしてよ」
《わぁ───///》

