新垣くんはまだあたしの肩に 腕を回したままで さらに顔を近づけてきた。 「アレ、俺の芝居だから。 情緒不安定で暴言吐くって まじ笑えるんだけど?」 「……やっ…」 今はもうキスされそうなくらい 距離が近い。 新垣くん……あれ、お芝居だったの…? ヒドいよ……。 何でこんなこと……ッ 「前園がまさかあんなテキトーな 芝居で俺を信じると思わなかったなー」 新垣くんは顔を近づけたまま、 目線だけ上を向いた。