「遅い詩織〜!サボったでしょぉ?」 「ごめぇん」 2時間目が始まる前に帰ったあたしは 華音に目が合わせられなかった。 ……泣いたってバレた? しぜ〜んな感じで下向いてたし、 大丈夫、か。 「次、現社だよー」 「あ、うん!そーだね」 あたしの席が華音の前でよかった。 だって後ろだったら、 華音が後ろ向いたとき、 泣いたのすぐバレるから。 静かに席について現社の教科書を開く。 何かに集中してないと ……無理だよ。