先輩の優しいところのひとつだよね。
家と反対方向なのにわざわざ。
でも新しいバイト先は
先輩の最寄り駅だからね!
あたしの家からは若干遠いけど。
でも、そんなことより
先輩に近いことが嬉しいの。
そんなことを考えてると
お店に誰かが来た。
「あ、すいません。
もうお店閉まってるんですよ〜」
いつもはバイトが終わると
さっさと帰る伶さんが
今日はなぜかフロアを丹念に掃除していて
お店に来た人にそう言っていた。
「あ、いや…
彼女の迎えに来ただけで…」
あっ
この声、先輩だ!
スタッフルームで
片付けをしていたあたしは
すぐにフロアに行った。

