* 俺様な先輩 *






先輩の優しいところのひとつだよね。


家と反対方向なのにわざわざ。


でも新しいバイト先は


先輩の最寄り駅だからね!




あたしの家からは若干遠いけど。


でも、そんなことより


先輩に近いことが嬉しいの。




そんなことを考えてると


お店に誰かが来た。





「あ、すいません。

 もうお店閉まってるんですよ〜」





いつもはバイトが終わると


さっさと帰る伶さんが


今日はなぜかフロアを丹念に掃除していて


お店に来た人にそう言っていた。





「あ、いや…

 彼女の迎えに来ただけで…」





あっ


この声、先輩だ!


スタッフルームで


片付けをしていたあたしは


すぐにフロアに行った。