* 俺様な先輩 *






それは前から聞こえたんじゃなく


もっと遠くのドアの方から聞こえた。





「え?先輩?」





ドアの方を見るとこっちに


だんだん近づいてくる先輩が見えた。




何で……先輩?




先輩はあたしの横に立つと





「ごめん、華音ちゃん

 詩織ちょっと借りていいかな」


「え……あ、ハイ」





か、華音!


目が点になってるよ!





「じゃあ借りるな」





そう言って、あたしの腕を掴んで


先輩は教室を出た。