「詩織……見てるよね…」 「え……、多分…?」 どどどどど どうしたらいいの!? とっとりあえず……手、振る…? 本当にあたしを見てるのか 半信半疑ながらも、少しだけ 先輩に手を振った。 ていうか、こっから手振って 先輩見えるのかな…? だけど、そんな心配をよそに 先輩はあたしを見たまま にっこり笑った。