* 俺様な先輩 *







「しぃから抱きついてきたやつ」





……はぅっ!!


超恥ずかしい〜っ……


弱味握られたみたいだよ〜!


もうやだ!恥ずかしすぎて


顔なんて上げてられない!




あたしは自分の髪の毛で


精一杯 下を向いて、自分の顔を隠した


所詮、セミロングだから


そんなに隠れないけどさ…





「顔見せろよ」


「やです…」


「……俺寒ぃんだけど」


「だから何なんですかっ」


「あっためてよ」





そう言った瞬間、先輩は


ベンチから離れて


あたしの前にしゃがんだ。