「しぃから抱きついてきたやつ」 ……はぅっ!! 超恥ずかしい〜っ…… 弱味握られたみたいだよ〜! もうやだ!恥ずかしすぎて 顔なんて上げてられない! あたしは自分の髪の毛で 精一杯 下を向いて、自分の顔を隠した 所詮、セミロングだから そんなに隠れないけどさ… 「顔見せろよ」 「やです…」 「……俺寒ぃんだけど」 「だから何なんですかっ」 「あっためてよ」 そう言った瞬間、先輩は ベンチから離れて あたしの前にしゃがんだ。