「前園、席つけ」 「あ、はい…」 あたしはヨロヨロと席についた。 だっ、だめだ…… 顔と体が熱くて、クラクラする… 手で仰いでなんとかして 空気を自分の体に送り込む。 先輩〜… 口パクは反則ですよ…… 私、ああいう2人だけの会話に めちゃくちゃ弱いんですから。 「ちょっと!」 「ふぇ?」 後ろから小声で華音の声が聞こえた。 教科書を持ちながら 余白のスペースに、『何かあったの?』 って書いてあった。