「詩織、帰ろ」 「でも…」 「放っておきなよ。 新垣の気持ち、読み取ってあげて」 華音はあたしの腕を掴んで 階段を上り始めた。 一回だけ後ろを振り返って 理科室を見たけど 追い出された時と 何も変わっていない理科室だった。