「先生…、まだ寝てる」


目が覚めたわたしは

携帯を開いた。

隣には

寝息をたてて

気持ちよさそうに

眠る、先生。


「結菜からだ…」


朝からなんだろう、と

思いながら

メールを開いた。


"桜!? 遅刻!? 先生も遅刻になってるし……。
さては、お泊まりだな!?"


結菜は

ほんと鋭いなぁ……。

…じゃなくて、遅刻??


わたしは

チラッと時計を見た。

8時ジャスト。


「せ、先生!! 起きてっ」

「あと5分……」

「遅刻だよ!! 8時!!」

「……はっ!?」


わたしは

時計を指差した。


「き、着替えろ!! 急げ~」


先生は

慌ててベッドから

跳ね起きた。